主語が生き物じゃない!?「無生物主語」ってなんですか?

みなさん、こんにちは。英文法勉強中の桃太郎です。今回は「無生物主語」についての記事です。

無生物主語とは、生き物でないものが主語になることです。例えば、

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The delay of the train forced us to stay at home.
(電車の遅れのため、私たちは家に居るしかなかった。)

この文の主語は「電車の遅れ( The delay of the train )」です。「電車の遅れ」は明らかに生き物ではありませんよね。このように、日本語の文章では生き物以外を主語にすることはないですが、英語で無生物は主語になることができるのです。

また、上記の文を直訳すると、「電車の遅れが私を家に居ることを強いた。」となり、かなり不自然ですよね。ゆえにこの文章では「私たちは」を主語にして自然な日本語になるように訳します。無生物主語の文章は、自然な日本語になるように訳しましょう!

 

無生物主語が使われるときの訳し方

1. 原因・理由

「~のために、~という理由で」と訳す。

  • The heavy rain prevented us from going out.
    (激しい雨のため、私たちは外出できなかった。)
  • My insensitive statement made my boss angry.
    (私の無神経な発言で上司は怒った。)

2. 条件・手段・方法

「~すれば、~によって」と訳す。

  • Just ten minutes’ walk will bring you to Chiba.
    (たった10分歩けば千葉に着きますよ。)
  • That bus will take you to Kyoto in three minutes.
    (あのバスに乗れば3分で京都に着きますよ。)
  • Just thousand yen will enable you to take that bus.
    (たった千円あれば、あのバスに乗れます。)

3. 時間

「~経てば、~になると」と訳す。

  • Five more years will make you forget about her.
    (あと5年もすれば彼女のことを忘れるよ。)
  • Ten more years will allow you to forget about the terrible boss.
    (あと10年もすればあのひどかった上司のことは忘れるよ。)

 

無生物主語構文でよく使われる動詞

無生物主語が使われる文章を「無生物主語構文」と言いますが、よく使われる動詞はだいたい決まっています。ぜひ覚えておきましょう。
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Aに〜させる(強制的に)

  • make A do
  • force A to do
  • compel A to do

ex) Tight security forced us to go back to Japan.
(堅いセキュリティにより、僕らは日本に帰らされた。)

Aに〜させる(許可として)

  • let A do
  • allow A to do

ex) Cell phones are not allowed in this building.
(この建物内で携帯電話は禁止されています。)

Aが〜するのを引き起こす

  • cause A to do

ex) The company caused us to get sick.
(会社のせいで私たちは病気になった。)

Aに〜を可能にする

  • enable A to do

ex) The textbook enabled me to pass the test.
(その教科書のおかげで私はテストに合格できた。)

Aが~するのを妨げる

  • prevent A from doing
  • keep A from doing
  • stop A from doing

ex) The accident prevented me to arrive in time.
(その事故のために私は時間通り着くことができなかった。)

AにBを思い出させる

  • remind A of B

ex) This notebook reminds me of my school days.
(私はこのノートを見ると学生時代を思い出す。)

AをBに連れて行く(持っていく)

  • take A to B
  • lead A to B
  • bring A to B

ex) The map leaded me to the station.
(私は地図を見て駅までたどり着いた。)

AがBだと伝える(示す)

  • tell that A B
  • show that A B

ex) The result showed that we could win the game.
(その結果から私たちは勝つことができたことが証明された。)

 

さいごに

無生物主語構文かどうかはほぼ動詞で決まってきます。ここでご紹介した動詞が使われているときは訳し方に気をつけてください。
生き物以外が主語になるというのは日本語にはない概念。ぜひ気をつけて訳していきましょう!

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この記事を書いた人

桃太郎

桃太郎

このサイトの管理人であり、モモセ先生のDVDで英文法を勉強中の桃太郎です。過去カナダに2年間在住していたことがありますが、『文法なんて別にどうでもいいでしょ!』と英文法を完全になめきっていました......このブログでは英文法をいま一度学び直している僕が、気づいたことや大事だと思ったことなどをみなさんにシェアしていきます。

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