動詞には大きく分けて2つあります。それは自動詞と他動詞。TOEICではこの両者の違いを見分けることが重要なポイントになる文法問題がよくでてきます。しっかりおさえておきましょう!
自動詞と他動詞
- 自動詞 → 後ろに目的語を取らない。
- 他動詞 → 後ろに目的語を取る。
日本語で言うと「〜を」が必要なときは他動詞ってことになります。基本的にこれだけのことなんですが、両者を見分けるのは結構ややこしいです。
- 第1文型 S + V
He arrived.(彼は着いた) - 第2文型 S + V + C
She seems happy.(彼女は幸せそうだ)
上記のように、第1文型のときは自動詞だと見分けるのは難しくないですね。ですが2つ目の文章は、後ろに単語がついてるから他動詞に見えせんか?
けれど、第2文型では自動詞のあとに補語を取ることができます。こういったものを不完全自動詞と呼び、他動詞ではないんです。
見分けるポイント
判別する1つの方法としては、後ろに前置詞があるかないかです。
自動詞
- Listen to me!
- He looked at me.
- She comes to the store by bus.
- Let’s talk about Canadian food.
他動詞
- I watched soccer game.
- He plays baseball.
- She speaks English.
- Let’s discuss Canadian food.
自動詞は後ろの前置詞とセットで覚えてしまうのがいいと思います。
自動詞か他動詞か紛らわしいもの
で、よく文法問題に出てくるのが、自動詞と見せかけて実は他動詞ってやつです。よく出るやつをピックアップしてみました。
enter「~ に入る」
- (◯)She entered Kyoto university.
- (✕)She entered to Kyoto university.
reach「~ に到着する」
- (◯)We reached our destination.
- (✕)We reached to the destination.
resemble「~ と似ている」
- (◯)They resemble a rat.
- (✕)They resemble to a rat.
mention「~について言及する」
- (◯)You shouldn’t mention the matter to anyone.
- (✕)You shouldn’t mention about the matter to anyone.
consider「~を考慮に入れる」
- (◯)We considered other people’s feelings.
- (✕)We considered about other people’s feelings.
上記のような動詞の場合、不要な前置詞をいれてしまわないようぜひ注意しておきましょう。
めっちゃややこしいやつ!
最後に、自動詞か他動詞を見分けるときに、かなり頭がこんがらがって、もうわけがわからなくなった単語です!(TдT)
lie「横たわる」は自動詞
(lie – lay – lain – lying)
lay「~を横たえる」は他動詞
(lay – laid – laid – laying)
sit「座る」は自動詞
(sit-sat-sat-sitting)
seat「~を座らせる」は他動詞
(seat-seated-seated-seating)
fall「倒れる」は自動詞
(fall-fell-fallen)
fell「~を倒す」は他動詞
(fell-felled-felled)
raise「上がる」は自動詞
(raise-raised-raised)
raise「~を上げる」は他動詞にもなる
(raise-raised-raised)
「おいおい!これ、どっちやねん!」って思わず言いたくなりました。。。TOEICでよく出るのでぜひ覚えておきましょう!
さいごに
TOEIC文法問題で自動詞と他動詞の判別はとても重要です。一見すると「~に」「~と」とか前置詞がつきそうな動詞なのに、実はつかないというひっかけ問題は本当によく出ます。
日本語訳に惑わされて不要な前置詞をつけないようぜひとも気をつけてくださいね〜!